株で10億円を目指すために必要な知識と方法を理解するためには、まず基本的な投資の概念と分析方法を把握することが重要です。このブログでは、インカム投資の基本的な考え方と具体的な分析方法について説明します。概要欄にホームページのリンクを貼っていますので、ホームページでは話した内容を文字で確認しながら動画をご視聴いただけます。

それでは授業を始めます。授業の前に一つ留意点です。銘柄分析の説明をしますが、私が普段やっている分析であり、私が投資する上で最低限必要と思う分析だけ説明します。分析は人それぞれあり、違うと思うこともあるかもしれませんが、私の分析を参考に、それぞれの分析を目指していただけましたら幸いです。

インカム投資の銘柄分析について

インカム投資ではどのようなファンダメンタルの銘柄を選べば良いか分かりますか?今回はインカム投資のファンダメンタルの特徴を説明します。インカム投資は配当金や株主優待が目的の投資です。

配当金は現金なので全ての人にとって価値は同じですが、株主優待は人によって価値が違います。例えば、株主優待で化粧品がもらえるとして、化粧品が必要な人と必要でない人ではその優待の価値が違います。優待が必要な人はその価値も含めて考えれば良いですが、ここでは配当金について考えます。

配当利回りの重要性

インカム投資で最優先の指標は配当利回りです。投資した額のどれぐらいの割合のリターンが得られるかが、投資するかどうかの判断材料になります。配当利回りは一時的に高くなっている場合もあるため、一時的ではないかを調べる必要があります。

例えば、記念配当や特別配当のように一時的に利回りが高くなっている場合は、その配当利回りが一時的であるか確認する必要があります。決算単身のサマリ情報の配当の状況を見れば、普通配当以外にある場合は内訳が記載されています。

業績の安定性

次に確認すべきことは業績が安定していることです。毎年業績が伸びているのが望ましいですが、毎年黒字で横ばいになっていれば大丈夫です。年によって利益にばらつきはありますので、増える年もあれば減る年もありますが、平均すると横ばいになっていることを確認する必要があります。

年々利益が減っていたり、増える年もあれば減る年もあるが平均すると減っていたりしたら、今後減配になる可能性もあります。利益のばらつきで平均すると増えているか減っているか分からないようであれば、過去の配当の推移を確認してみてください。

財務の安定性

次に確認すべきことは財務が安定していることです。流動比率で短期的な資金繰り、自己資本比率で長期的な資金繰りを確認する必要があります。流動比率は100%あった方が良いですし、130%以上ある方が無難です。100%未満でもキャッシュが回ると分析できれば問題ないですが、分析が難しくなりますので、分析できないようであればインカムゲインが魅力的でも100%未満の会社は手を出さない方が良いです。

キャッシュフローの確認

キャッシュフローも確認しておく方が良いです。営業キャッシュフローが直近2期連続でマイナスであれば要注意です。問題ないと分析できれば良いですが、分析できないようであれば避けた方が無難です。投資キャッシュフローも直近2期連続でプラスであれば要注意ですので、分析できないようであれば避けた方が無難です。

トレンドの確認

投資する価値があると思う銘柄を見つけたら、トレンドをチェックしてみてください。理想的なトレンドの動画で説明したように、長期的に下降トレンドになっていなければ投資して大丈夫です。次は毎年増配が見込めるインカム投資について説明します。

毎年増配が見込めるインカム投資

インカム投資の理想形ですが、先ほどのインカム投資より分析力が必要になります。配当成功を基準に配当額を決めている会社は当期純利益、DOEを基準に配当額を決めている会社は純資産が増えていることが増配のポイントになります。

成長株投資との違い

成長株ほどの成長度合ではないかもしれませんが、順調に成長しているかを分析する必要があります。ただ成長株投資は20%以上の成長を求めますが、インカム投資は10%弱の成長でも大丈夫です。成長株投資との大きな違いは、企業の成長サイクルです。

企業の成長サイクル

成長期の会社は売上高が伸びていても利益は投資を優先しますので、利益は売上高ほど伸びていなかったり、減益になったりすることもあります。成長期の会社は投資を優先して無配か、配当が少ないことが多いです。それに対して、企業の成長サイクルで成熟期の会社は売上高が伸びれば十分に投資し、利益も上げることができるので、売上高の伸長に応じて利益も伸びます。

ROEとDOEの関係

ROEが高い会社ほどDOEを高くできるので高配当になりやすいですし、ROEとDOE差が大きい会社ほど純資産が増えやすく、増配額が大きくなります。分析の方法は当期純利益が増える会社と同じですが、当期純利益の増え方よりもROEが高い会社に着目する必要があります。

関連する質問と回答

1. インカム投資とは何ですか?

インカム投資とは、配当金や株主優待を目的とした投資方法です。安定した収益を得るために、配当利回りや業績の安定性を重視します。

2. 配当利回りはどのように計算されますか?

配当利回りは、年間配当金額を株価で割った値で計算されます。投資した金額に対してどれだけのリターンが得られるかを示す指標です。

3. 業績が安定している会社の見つけ方は?

業績が安定している会社を見つけるためには、過去の業績推移を確認し、毎年黒字であることや利益が横ばいもしくは増加傾向にあることを確認します。

4. 財務の安定性を確認するための指標は何ですか?

財務の安定性を確認するための指標には、流動比率、自己資本比率、のれん比率、キャッシュフローなどがあります。特に流動比率と自己資本比率は重要です。

5. 成長株投資との違いは何ですか?

成長株投資は高い成長率を期待する投資ですが、インカム投資は安定した収益を重視します。成長株投資は20%以上の成長を求めますが、インカム投資では10%弱の成長でも十分です。

この記事が、インカム投資の理解を深め、投資判断の助けになることを願っています。ぜひ何度も読み返して、実践に活かしてください。

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